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要点をざっくり
- 福岡市中央区であった、有名ブロガー刺殺事件。
- 殺人などの容疑で逮捕された松本英光容疑者(42)は、九州大学卒業のインテリでした。
- そして、亡くなった岡本顕一郎さん(41)の名前は知らなかったと供述しています。
犯行の1ヶ月前に行動を把握
福岡市中央区の創業支援施設で、IT関係セミナーの講師を務めた岡本顕一郎さん(41)が刺殺された事件で、殺人などの容疑で逮捕された松本英光容疑者(42)が「岡本さんがセミナーで福岡に来ることをネットで1カ月前に知った」と供述していることが26日、福岡県警への取材で分かりました。
県警はどの段階で殺意を持ったかなど、詳しい経緯を調べるとしています。
岡本さんが「Hagex」名義で管理するブログには、5月25日付の投稿でセミナー開催の告知が日時や会場の場所まで詳しく掲載されていました。
参照:hagex-day info.
県警によると、松本容疑者は事件前、岡本さんと実際に会ったことがなく、本名を知らなかっため、「岡本さんがサングラスを掛けた顔の画像をネットで見た。セミナー開催中に廊下から室内をのぞき、髪の特徴などから本人だと確認した」と供述しているということです。
松本容姿者=低能先生は九州大学卒業
熊本県天草市に住む松本英光容疑者の父(68)は26日朝、読売新聞の取材に応じました。
父親によると、松本容疑者は高校時代まで、同市内の実家で生活。
学生時代の成績は学年の上位で、中学はソフトテニス、高校では剣道の部活動に熱心に取り組んでいたスポーツマンでした。
参照:朝日新聞
読書も好きで、海外の小説も読んでいたということです。
その後、九州大文学部に入学し、イスラム文明について学びました。
九州大学を卒業後ラーメン店の正社員として働く
九州大学卒業後は、福岡県内のラーメン店でアルバイトをし、その後は正社員として約3年前まで働いていたということです。
文学部は確かに就職は難しいですが、九州大学ですから、もう少し名のある会社に務められたはずです。
父親には、その「職場が気に入った」と話していたということです。
事件までの3年間は、本人の言う通り無職のほぼ引きこもりだったのでしょう。
松本容疑者の異常性
松本容疑者は、低能先生と呼ばれかなりプライドを傷つけられたようです。
(岡本さんがつけたあだ名ではないらしい)
加害者である「低能先生」は、半年弱の間にこれだけの捨てIDを使って被害者を含むはてなユーザーに嫌がらせ行為を繰り返していたようです。もう歯に衣着せずに言っちゃっていいですか。「こいつ頭おかしい」 pic.twitter.com/4KVTIo0eRJ
— 眠気子🦐 (@nemukeco) 2018年6月25日
ネット上でお互いに顔を知らない同士で揉めるのはあるけど、殺人事件まで行ったケースは日本では初めてな気がします。
— Hiroyuki Nishimura (@hiroyuki_ni) 2018年6月24日
ネットで他人を追いこむとこういう結果にもなる場合があると。。。
>【ネット殺人】 有名ブロガーHagex氏を殺害した犯人「低能先生と馬鹿にされ殺意か」https://t.co/6EQpiXgwPZ
やはり、松本容疑者は、普通ではありません。
ネットの揉め事で殺人事件までいった、日本初のケースになりました。
傷は心臓を貫通
その後の警察への取材で、岡本さんの傷が、心臓や首を貫通していたことが新たにわかりました。
参照:ANN ニュース
さらに、逃げようとした際に、背後からも執拗(しつよう)に切りつけられていたということです。
松本容疑者は岡本さんの顔も名前も知らないまま、今回の凶行に及んでいます。
松本容疑者は、岡本さんの「Hagex」というハンドルネーム(ネットの中で使う名前)しか知らずに、殺害したことになります。
いかにもネット社会ならではの出来事のようですが、名前も顔も知らない人間を怨んで殺害までするというのには、かなり異常性を感じます。