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要点をざっくり
- 2020年4月に、北海道の白老町にオープンする「民族共生象徴空間」をPRする広報大使の就任式が、25日に札幌で行われました。
- このPRアンバサダーに、俳優の宇梶剛士さん(56)が任命されました。
- 宇梶さんといえば、かつて日本最大組織とされたブラックエンペラーの7代目総長であったことで有名です。
宇梶剛士さんがアイヌ文化のPRアンバサダーに任命される
2020年4月に、胆振の白老町にオープンする「民族共生象徴空間」をPRする広報大使の就任式が、25日に札幌で行われました。
「民族共生象徴空間」は、アイヌ民族の文化や歴史を展示・紹介する国立の博物館を中心に、交流スペースやアイヌ文化を体験する施設が設けられます。
完成イメージ図 参照:白老町HP
このPRアンバサダーとして、俳優で母親がアイヌ民族である宇梶剛士さん(56)が任命されました。
参照:HTBニュース
就任式で宇梶さんは、ワクワクしながら臨みたいと抱負を述べました。
宇梶さんの母親が、アイヌ民族とは初めて知りました。
宇梶さんの母親の「宇梶静江」さんははアイヌの詩人で・古布絵作家であり、民族運動家でもあったそうです。
かつて日本最強の暴走族とうたわれたブラックエンペラーの総長の強さの秘密は、「アイヌの血」にあるのかもしれません。
暴走族当時は伝説の不良
宇梶さんは、高校生の時にその大柄な体格を生かした有望な野球選手でしたが、暴行事件で、少年鑑別所へ。
その後、ブラックエンペラーに入り、体が大きく喧嘩も強かったため頭角を表し、伝説の暴走族「ブラックエンペラー」の7代目総長になりました。
しかし、暴走族同士の抗争で暴行事件を起こして少年院に収容されてしまいます。
そして、少年院の中で更生し、俳優になろうと思ったそうです。
ブラックエンベラーのHPには、7代目総長としてきちんと名前と写真が載っています。
参照:ブラックエンペラー公式サイト
宇梶さんが総長をしていた、「ブラックエンペラー」は、当時、構成員だけで2000人は下らず、傘下まで加えると1万人を越えるといわれるほどの勢力を誇っていました。
田舎者の私でも、名前だけはさすがに知っていました。(宇梶さんと私は同年代です)
伝説の1人対1000人の喧嘩
これは宇梶さんがテレビでも語っていましたが、宇梶さんが1人で1000人を相手にして喧嘩をして勝ったという武勇伝です。
これは宇梶さんが、約300名のメンバーと湘南を走っていたところ、地元の暴走族と揉め事になり、他のメンバーがビビって逃げたため、宇梶さんがたった一人で相手暴走族1000人と喧嘩して勝ったという伝説です。
真相は、宇梶さん曰く、みんないなくなったので仕方なく(謙遜?)1人で相手の所に突っ込んでいき、最初の20人くらいを倒したあたりで相手がビビって逃げていったということだそうです。
この喧嘩の強さは、「昔は俺もワルだった」というレベルではありません。
昔の暴走族
この「暴走族」というのは、テレビでは知っていましたが、私の実家は東北の田舎なので実際に本物の暴走族を見たことがありませんでした。
1978年に道路交通法の改正により「共同危険行為等禁止規定」が新設。
それでも、なかなか暴走族の活動は収まりませんでしたが、年々弱体化して数百代も連らなってオートバイが走るということがなくなりました。
参照:時事ドットコム
今の若い人たちは、暴走族というと2人か3人で夜に改造したオートバイで走っている田舎の兄ちゃん達を想像するでしょうが、昔は本当に集団で走って暴力行為も行われひどかったようです。
実は私もブラックエンペラーに入会届を出しました
私はなぜか20代の後半に横浜の会社の寮に入り、横浜の街をオートバイで走っていた時にこの「ブラックエンペラーの施設」を発見しました。
(確か当時流行った赤いスイングトップとブルージーンズという出で立ちでした)
後に「湾岸ミッドナイト」も描かれている楠みちはる先生の作品で、当時このZ2に乗ってこのファッションで走るのが流行っていました・・・・確か。
そして恐る恐る施設の中に入ってみると、「入会届」というのがあって、そこで切手を確か1500円くらい買って、ブラックエンペラーに入会しました。
会員番号もきちんとありました。(おニャン子クラブの影響か)
しかし、それからなんの音沙汰もありませんでしたが。
私も、それでブラックエンペラーの会員ナンバー〇〇番になったと思います・・多分。
宇梶さんも、私が最初にテレビで見たときは、背の高い2枚目俳優でしたが、年々味が出て演技にも深みが出てきたようにも思います。
アイヌ文化についても、今、ゴールデンカムイという漫画のヒットで興味を持っている人たちが増えています。
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宇梶さんには、我々?の元総長として、北海道のためにアイヌ文化のアンバサダーとして頑張っていただければと思います。