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要点をざっくり
- 今までフライデーで特集してきた中村祐輔医師(65)のゲノム治療。
- 今回は、実際に治療ができる病院と治療内容の紹介です。
- ただし、この治療を受けるには条件がいくつかあります。
免疫療法を受けるには
今までフライデーで紹介してきた、「がん研究会がんプレシジョン医療研究センター」所長・中村祐輔医師(65)が提唱する、遺伝子解析をもとにがん治療を行う新しい免疫療法。
参照:がん研究会がんプレシジョン医療研究センターHP
この夢のような治療を受けるには、どうすればいいのか。
治験が終了し、厚労省の認可が降りるにはあと数年かかると思われます。
おそらく、フライデーがこの特集を組んでいるのは、厚労省を少しでも早く動かそうという思惑を感じます。
しかし、現在この治療を行なっている病院が福岡にあるというのです。
「福岡がん総合クリニック」による治療
中村医師の治療法をざっくりいうと、がん患者それぞれの遺伝子を調べ、その患者にあったワクチンを制作。
患者自身のリンパ球を活発化させ、がん細胞を攻撃させ死滅させるというものです。
この「オーダーメイドがんワクチン」が今年2月から「福岡がん総合クリニック」で可能になったそうです。
参照:福岡がん総合クリニック
診察から細胞培養、治療まで、全てこの施設で行っているとのことです。
グーグルの口コミも3件ですが『5.0』です。
他に治療法のなくなったがん患者7名(この7名にはすでに抗がん剤が効かなくなっています)に、この「がんワクチン」を注射した結果「がんが縮小する、または新たながん細胞が発生しない」ということがほぼ全員に出始めているということです。
(現在も治療中)
この「がんワクチン」を足の付け根(鼠蹊部)から注射するだけで治療は終わり、その後経過を確認するのだそうです。
参照:フライデー
がん細胞が見事に少なくなっているのが分かります。
治療費は自由診療のため、注射一回あたり15万円です。
かなり高額なので、保険適用になればいいなと思います。
治療を受けるための条件
この「がんワクチン」の治療を受けるためにはいくつかの条件があります。
患者自体の新鮮ながん組織が必要
・ホルマリン漬けにされたがん細胞ではダメ。
・これから手術を受ける人は、がん組織を凍結しておく必要がある。
体力があるうち
・成分採決という特殊な採決があるため、体重が40キロを切っていると難しい。
余命宣告された後ではハードルが高い
・ワクチンを準備できるまで3ヶ月、治療に3ヶ月、最低半年が必要。
・余命宣告されているとハードルが高い。
自力で福岡まで来れるか
・現在、福岡のこの病院でしか治療が受けられないので福岡まで自力で来る必要がある。
それに、重篤な自己免疫疾患のある人、呼吸器や肝機能、腎機能が極度に低下している人はその段階で治療の対象外になるとのことです。
抗がん剤治療を受けていたうちの父を見ていて思ったのですが、高齢で抗がん剤で体力が徹底して落ちた状態では、この治療に限らず他の治療はできません。
がんの早期発見のための「人間ドック」も当然大事ですが、私もがん家系なので、もしがんと診断されたらこの免疫療法を迷わず選択したいと思います。